モンゴルの魅力
モンゴルを代表する伝統的な弦楽器『馬頭琴』。日本では、小学校2年生の国語の教科書「スーホの白い馬」という物語に登場するので知っているという方もいらっしゃると思います。ただ、実際に演奏を聴いたことのある方、どういう楽器か詳しく知っている方は少数派かもしれません。
モンゴル語では「モリンホール(馬の楽器)」と呼ばれ、縁起の良い楽器で、モンゴル民謡の伴奏やお祝い事に演奏されています。ユネスコ世界無形遺産に登録されています。
■モンゴルの遊牧民
馬頭琴は、モンゴルの遊牧民にとって家族でもある馬に由来する特別な楽器となっています。また、チンギスハンの伝統を受け継ぐ騎馬民族の、象徴ともいえる楽器です。
モンゴルの人々は、乗馬と馬頭琴を幼い頃から一生懸命練習し、上達してはじめて一人前と見なされるようになると言われています。
スーホの白い馬
■教科書に載っている「スーホの白い馬」
「スーホの白い馬」のお話は、モンゴルの草原に住む少年と白い馬とのお話です。あらすじを簡単にご紹介します。
遊牧民の少年スーホは白い馬を拾って大切に育てていました。数年後、とても足が速かったことで白い馬が殿様に気に入られ奪われてしまいました。白い馬はスーホのもとへと逃げ出します。 殿様は怒り、家来に白い馬を殺すように命じました。白い馬は家来が放った矢で射られながらも逃げ続け、スーホの家までたどり着きましたが、スーホの腕の中で息を引き取りました。
悲しみの中、スーホは夢を見ました。白い馬が自分の死体を使って楽器を作るように夢の中で言い残し、できたのが「馬頭琴」です。
それから悲しげな楽器の音色が草原に響くようになり、「馬頭琴」がモンゴル中に広がりました。
■草原のチェロ
馬頭琴は「草原のチェロ」と呼ばれる二弦からなる擦弦楽器です。ネックの一番上には必ず馬の頭の彫刻がついています。「スーホの白い馬」のお話にあるように馬の体を使用しているわけではなく、ほとんどが木製です。
その音色は、素朴で深みがあり、やわらかであたたかい音が特徴です。悲しく、力強く、独特な哀愁にあふれ、どことなく懐かしく、心に響く音が楽しめます。
■「ヒーモリ」(風の馬)とは?
モンゴルでは幸運を「ヒーモリ」(風の馬、または天馬)と呼んでいます。この馬頭琴の音色を聴いた人には 「幸運が訪れる」といわれ、結婚式などのお祝いに席には欠かせない楽器となっています。
幸せが訪れる楽器「馬頭琴」の音色を、ぜひバイガルに聴きに来てくださいませ。バイガルはモンゴルのゲル文化を体感できるグランピング施設となっております。
2023年の営業は10月いっぱいで終了いたしました。2025年4月から営業再開予定です。
来年も皆さまのお越しをお待ちしております。
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