※写真はイメージです
秋田の“夏”を代表する食材
秋田県にかほ市象潟産の牡蠣は、夏にしか味わえない大ぶりの「天然岩ガキ」です。秋田県産の牡蠣は川や森からの伏流水が流れ込む海で育つので、特に甘みが強くなるといわれていますが、中でも、「鳥海山」の伏流水がはぐくむ象潟産が特に美味しいと知られています。
■うまいうまい 非常にうまい
松尾芭蕉の「おくのほそ道」にて、名句により象潟が紹介されると、芭蕉の足跡をたどり、多くの文人たちが象潟を目指しました。小林一茶や正岡子規、夏目漱石も訪れています。明治26年、正岡子規が象潟の大須郷の茶屋に泊まり、夕食に岩牡蠣を食したようです。その後、自身の晩年を綴った「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」で、
「うまい うまい 非常にうまい 新しい 牡蠣だ 実に思いがけない一軒家の御馳走であった」
と回想しています。
日本を代表する俳人の正岡子規をもうならせる象潟の岩ガキです。
動かざること岩のごとし
岩のようにゴツゴツしている象潟の岩ガキ。アサリなどと同じ二枚貝の仲間です。アサリは砂にもぐったり動くのに、岩ガキは全然動きません。一旦岩にくっつくと日本海の荒波がきても一生ほぼ動きません。水深5~20メートルの岩礁でジッとしています。
■ミネラル豊富な鳥海山の伏流水
鳥海山のミネラルをたっぷり含んだ「伏流水」が、岩ガキの餌となるプランクトンを育て、日本海へと流れ出ます。また、伏流水は海底からも湧き出していて、カキの成長に適した水温を保ってくれています。それで身が引き締まった、大ぶりな岩ガキとなるのです。
大きさもさることながら、とろりとした甘さも、この岩ガキの特徴です。海のミルクといわれ、肝機能を助けて疲労回復にも効果がある「タウリン」や新陳代謝を活発にし、美肌に効果があるという「亜鉛」などを豊富に含んでいます。
■象潟モンゴルヴィレッジバイガルでは、旬の岩ガキも楽しめる「焼肉+海鮮セットプラン」もございます。
正岡子規も食して「うまい」と何度も言ったという、にかほ市象潟の岩ガキをぜひご堪能くださいませ。